「サタデープラス」番組ポスターができるまで

新番組の立ち上げ時や、番組リニューアルのタイミングで、新たなポスタービジュアルの作成を行うことがあります。2003年から放送が始まった「サタデープラス(サタプラ)」もその一つで、2022年の大幅なリニューアルに伴い、新ビジュアルの作成と初回放送に合わせて展開する広告の作成の依頼がありました。

まずは番組プロデューサー、演出担当など番組制作陣と宣伝全般を行うPR部の担当者との初回打ち合わせにおいて、番組内容やビジュアルのイメージを共有した後、手書きのラフ案を作成します。

制作陣から聞いた何となくのイメージをどのようにレイアウトに落とし込むか、意図が伝わるように表現するか、出演者の方々をどのように引き立たせるかなどについて考え、さらに具体的にビジュアルの仕上げ方、撮影の仕方、進行スケジュールなども頭の中でシミュレーションしながらラフに落とし込みます。

ラフレイアウトができるとそれを持って再度打ち合わせをし、「概ねその方向で」となると、次の段階へ。撮影に向けてカメラマンとスタジオの手配、出演者の方の衣装の打ち合わせなどを行いつつ、一方では、今回は背景をCGで作成すべくCGデザイナーと打ち合わせし、撮影日までのできる限り背景を詰めていきます。

一部にCGを使用した成作が初めての試みということもあり試行錯誤で取り組みました。撮影当日の様子についてはもう一つの記事を読んでいただくとして、その後は使用写真の選定や画像加工、背景CGとの合成、仕上げなどの工程がありますが、撮影日から4日後には完成させないといけないという大変タイトなスケジュールで怒涛の追い込みとなりました。

今回の様に作成期間が十分でないことはよくあることですが、限られた時間だからこそ集中して、出来る限りもっとも良い状態まで持っていくことがとても大切です。とは言えその間、他の仕事も並行して進めなければならず、ここ数年で最もハードな期間でした…

完成したビジュアルは東京と大阪の駅や屋外で掲出され、無事サタプラの新たなスタートを彩ることができたように思います。

MBS企画美術部で
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